9月に完成した工事を紹介いたします。

今回ご紹介するのは、平山地区のため池漏水補修工事です。
近年、漏水が確認されたため、安全で安定した水利用を確保するために補修工事を行いました。

初めに、水が染み出ている箇所の背面側の張ブロックを撤去していきます。
背面側の漏水箇所を確認しながら、慎重に作業を進めます。
長年の使用で劣化した部分もあり、現場では丁寧な手作業が求められました。

次に、法面整形を行い、張ブロックを据え付けていきます。
法面（のりめん）の形をきれいに整えることで、ブロックがしっかりと密着し、漏水の再発を防ぐことができます。
1枚ずつ勾配位置を確認しながら慎重に設置を進めました。

さらに、雨により浸食してしまった箇所の法面補修を行いました。
浸食した部分は慎重に整形し、セメント改良を施します。
こうして、ため池全体の安全性と耐久性を確保していきます。

最後に、側溝から流れ込む水による法面崩壊を防ぐために、雑石積を施工しました。
雑石積により、水の流れを分散させ、土砂の流出を防止。
これで法面崩壊のリスクを大幅に低減することができました。

ため池は、農業用水の確保だけでなく、地域の防災にも重要な役割を果たしています。
これからも地域の皆様が安全・安心に過ごせるよう、確実で丁寧な施工を心がけてまいります。